2002年度までに寄せられた手紙より抜粋
「大きく変わった我が子」 杉山 宣子さん(11歳)のお母さん、お父さんより ・・・2002年、ニュージャージー州より参加
私達の娘はとてもおとなしく、普段から何事に対してもあまり感情を表すタイプでは有りませんでした。生まれて初めて親元を離れて行った泊まりがけキャンプ、そのウェルネスキャンプ最終日の出迎えが遅れてしまった時に娘は私達を見て涙ぐみ、家に帰った後も自分の部屋に入ったきりでいつまでたっても出て来ませんでした。そっと覗いて見ると涙を流していたので「親の身勝手から、本人があまり乗り気でなかったキャンプに無理に入れてしまって済まない事をした、どんなにつらかったのだろう」と後悔
の念にかられました。 2,3日たっても相変らず涙ぐんでいましたので、それとなく「キャンプのどこがそんなにつらかったの?もう自分の家にいるのだから安心しなさい」と言いましたところ「キャンプではつらい事など何ひとつ無かった、全部楽しかった」と言ったので、びっくりし「其れではどうして泣いているの?」と聞きましたら「キャンプが終わってしまったから---もっと長くウェルネスキャンプに居たかった」「キャンプの皆と別れたく無かった」そう言って又涙ぐんでしまいまた。 舘 総一郎君(13歳)、洋輔君(10歳)のご両親からの手紙--2001年、フロリダより参加
皆様方忙しい日々を送られている事と思います。 私達も昨日夜、無事フロリダに戻りました。最後の日、皆さんとお別れをしてホテルに戻るまで、約1時間の間、洋輔には泣かれ続けてしまいました。噛み締めるように声を押し殺して泣くその姿に、どんなに素晴らしいキャンプだったのかが見て取れました。 いつもなら、そんな弟に”やめろ”と言うはずの総一郎も今回は何も言わずにほっておいた所を見ると、彼の涙の意味の一番の理解者だったのでしょう。 少し落ち着いてからは、嵐のように思い出話が始まり、その登場人物の多さに、親の私達には正直誰が誰なのかよく分からないほどでした。 最後に撮った写真の出来がよければ私達にも名前と登場人物が線でつながると期待しています。 写真を見て少しだけ彼らの思い出を分けて貰おうと考えています。 その時にはまた泣かれてしまうかもしれませんが・・・。
『よく訓練されたリーダー達が愛情、情熱で見守ってくれる』 谷真也くん(15歳) 由紀子ちゃん(12歳)のお母さん(ニューヨーク在住) …『子供時代は思いきり遊び、人と関わり、自然と接し,色々な生活体験をする中で成長するのに、今の子供達は十分そのチャンスがありません。だから、学科の勉強のないキャンプを選びました。年齢の近い7〜8人のグループごとに二人のリーダーがついてくれて,朝のジョギングにはじまって、バスケットボール、テニス、水泳等のスポーツや,魚釣り、タレントショー、肝試しなど、1日中めいっぱい遊べます。同じ人達と長く一緒にいると当然けんかもするだろうし、気の合わない子、ペースの違う子、との共同生活に戸惑いもします。そんな時、よく訓練されたリーダー達が、子供同士で解決していくのを上手に見守ったり、導いたりしながら、一人一人ケアしてくれます。なにより、責任者であられる神山夫妻の子供にかける愛情、情熱が素晴らしいです。途中に親子面談の日があるんですが、お弁当だけ受け取るとリーダーや仲間の所へ行ってしまって、私達のところへは帰ってきませんでした。』 …『このキャンプには子供達の気持ちをよーくわかってくれる人生の先輩達がいます。先輩の経験談も聞く事が出来るし、いいお手本、モデルにも出会えます』 …真也くんも由紀子ちゃんも、遠くから来た仲間と『来年も会おう!』と、手紙のやりとりをしたり、そのときに習った歌を歌ったりしている。真也くんにとっては、高校生になったらウェルネスキャンプのジュニア・リーダーになる事が当面の目標だ。そのときが来たら、後輩達にどんな事を語ってあげるのだろうか。
『絵日記に綴るはじめてのアメリカの夏休み』 …「毎朝6時45分に起床、学年ごとに分かれてランニングをします。1年生は1マイルくらい走るんですけど,はじめの方は眠くて『気がついたら走っていた』という感じだったようです。お兄さんの声で目がさめたみたい。自分の自由にならない世界を経験したんですね。でも走り終わればすっきりした気分で朝食がとても美味しく食べられました』 …また、お姉さん達との共同生活で、学んだ事もとても多かった。いつも家ではお母さんに『やってもらうこと』が多かったが、自分から『やらなければ行けない事』を理解できるようになり、家でもベッドメーキングや片付けものなどが出来るようになりました。そして、共同責任という考え方を覚えたので、おかあさんも維ちゃんの『今までの違った面』を発見できました。
…維ちゃんがこのキャンプでどんな事が楽しかったのか?本人が描いた絵日記がなによりも素直に語ってくれる。 『姉弟で初めてアメリカのキャンプを体験!』 小坂未来ちゃん(12歳) 健太君(9歳)のお母さん(日本在住)
…『2週間家を離れたのも初めてだったので、不安はありました。手紙やFAXを送ってもいい事になっていたので、こちらからも何回も送ったし、子供達からも送られてきました。でも、実際に心配していたのは親だけでした。最後の日、早めに迎えにいったら『くるのが早すぎる!』と言われたし、帰ってきたときはまっ黒でしたから。ここに参加するのを勧めたのは親のほうだけど、自分の意志で何かをする事が出来るようになりました。普段はベッドメイキングなど身の回りのことも出来ないのですが、親が見ていないところではちゃんとやっていたようです。』
『楽しく充実したウェルネスキャンプ』 浜瀬和希君(7歳)のお母さん(同時通訳)からの手紙より (2000年度ウェルネスキャンプ(1)に弟君(3歳)と共に東京より参加)
---『キャンプが終わりすでに数か月が経ちましたが、まだキャンプの事が日本での生活に密接に関わっています。 夏休みの宿題で、担任の先生にハガキを2枚出さなければならなかったのですが、その1枚をウェルネスキャンプでの絵葉書を使って、アメリカから送ったところ、12月に郵政省の手紙、作文コンクールで入賞し、昨日表彰状と賞品を持ち帰りました。
『地球の反対側からでも参加する意義のあるキャンプ』
|
|
|